こんにちは、リャオヘーです!
2021年8月7日。
東京オリンピックという舞台で、野球競技がついに、初の金メダルを獲得しました!
「金メダル以外は負け」というプレッシャーの中、自国開催で見事結果を残してくれた選手たち・関係者には頭が下がります。
正式種目としては初の金メダル。公開競技だった1984年ロサンゼルス大会での金メダルを含めても、実に37年ぶりとなる悲願の金メダル、野球界の頂点に立ちました!
そんな快挙を成し遂げてくれた、稲葉監督をはじめとする侍ジャパンのメンバーたち。
ホントに感動をありがとうございました!
予選から含めて5戦全勝負けなしで、金メダルまでいっきに駆け上がりましたが、「5連勝」という言葉だけでは片づけられない、ひじょうに厳しい戦いの連続でした。
侍ジャパンが金メダルを獲得するまでの道のりを、各試合のポイント、各試合で活躍してくれた選手たちと共に振り返っていきたいと思います。
もちろん、ヒーローは24人の侍全員ですけどね!
Contents
逆転サヨナラ勝利!苦しかった初戦のドミニカ共和国戦
初戦からかなり苦しい試合でした。
この試合を落としていたら、全く違う展開の東京五輪になっていたと思います。あの劣勢の試合展開の中、ホントによく逆転してくれました!
こちらの記事で詳しく書いていますが、
山本・柳田・近藤・村上・甲斐・源田・坂本
これだけ多くの選手が、大事なところで、しっかりと自分の役割をしてくれました!
ナイス勝利!!
山田哲人選手の3ランで勝利したメキシコ戦(1次リーグ2戦目)
5戦のうち唯一、少しは楽に観れた試合が、1次リーグ2戦目となるメキシコ戦でした。
7-4で勝ち2連勝とし、A組1位で準々決勝進出を決めた試合です。
この試合、何と言っても大きかったのが、4回表に飛び出した、山田哲人の3ランホームランでした。
ここまで1点差の試合でしたので、この一発で試合を優位に進めることができ、そのまま最後まで勝ちパターンの試合運びができました。
ちなみにこの一発が、侍ジャパン今大会の第1号となりました。
甲斐拓也選手の劇的サヨナラ打で延長戦を制したアメリカ戦(ノックアウトステージ)
この試合に勝利したことが、個人的には金メダルに繋がったと思います。
ただ勝利したという結果だけではなく、チーム一丸となって1点を取りに行く、1点を奪われないよう守る、という姿が印象的でした。
この試合で、侍ジャパンのチームとしての結束力がさらに高まりました。
ついに出た!鈴木誠也選手のホームラン
2点を先制するも、田中将大投手・青柳晃洋投手が打ち込まれ、6点を奪われます。
嫌な展開だっただけに、3点差とされた直後の5回裏に、鈴木が放った追い上げの一発は大きかったですね。
すぐに点を取ったこと。不調にあえいでいた4番の鈴木が、ホームランという形で結果を出したことは、チームに勇気を与える価値ある一発に感じました。
東京五輪大会で実はフル回転の選手、同点・逆転を呼び込んだ大野雄大の魂のピッチング(9回表)
6回以降、1点差のまま膠着状態が続きます。
そんな中、9回表にみせた大野雄大投手の気迫のピッチングが、その後日本チームに勝利をもたらしました。
この東京オリンピックの期間、大野の登板はこの1回だけでした。それでも忘れてはいけないのが、こういった選手が裏の部分でどれだけ勝利に貢献していたか!ということです。
前年の沢村賞投手&最年長投手でありながら、自ら便利屋を志願して、影から下支えしてくれました。
今大会は変則日程でしたので、先発・中継ぎと常に準備をしていたそうです。このアメリカ戦や次の準決勝韓国戦で負けていた場合は、翌日の試合は大野が先発でした。
また、準決勝の韓国戦において、7回に伊藤が登板した際、打順によって相手が左打者なら大野が登板していたそうです。
登板は1試合(1回)のみとなりましたが、ある意味この大会一番フル回転だった選手は、大野だったのかもしれません。
こういった選手の存在を忘れてはいけませんね。ありがとう、大野雄大!!
浅村栄斗選手のライト前ヒット
そんな大野のピッチングで流れを呼び込んだ後、最終回の攻撃。
1点取らなければ負けという状況の中、浅村の見事なつなぎバッティングでチャンスを作りました。
ライト前に打ったことで、ランナーを3塁まで進められたのは非常に大きかったです!この大会、派手な活躍はしていなかったですが、要所で試合を作っていたのは、この浅村選手です!見ている人は見ていますよ(笑)
土壇場9回裏に最高の同点打!柳田悠岐選手のセカンドゴロ
あの場面、かっこいいヒットなんていらないんですよね!
まずは同点に追いつきさえすれば、内容なんてどうでもいい場面。それを分かって泥臭く内野ゴロを打ってくれた柳田はさすが!サヨナラ打よりも価値があると思います。
試合後のコメントでは、「追い込まれる前に、前に飛ばしたいなと思って、当てにいきました」と言っているとおり、最高の仕事をしてくれました。
普段は4番を打つような選手が、どんな手を使ってでも欲しかった1点。この気持ちが、チーム一丸となっている証拠であり、侍ジャパンをどんどん強くしていきました!
タイブレイクの10回表を0点に抑えた守護神・栗林良吏投手
無死1・2塁を0点に抑えたわけです。
これまた内容なんてどうでもいい!0点に抑えた結果だけで、栗林は最高の守護神です!しかもルーキーですからね。稲葉監督はじめ、チームの信頼もすごいと感じます。
5試合全てに登板し、結果を出し続けた栗林は、影のMVPと言っても良いと思います!
これが「野球」!初打席で初球バントを決めた栗原陵矢選手
タイブレイクの戦い方が、分かりやすく明暗を分けたシーンでした。
アメリカはバントをすることなく0点。日本はバントを決め、その後サヨナラ。
「スモールベースボール」なんて、日本からしてみれば、アメリカに皮肉っぽい言い方をされているわけですが、それは違う!
これが「野球」なんだ!!
1点を取るために、勝つために、手段としてバントやスクイズ・エンドランなどがある。金メダルという形で示した「野球」のすごさが最も見てとれたシーンだったと思います。
そして、あんなに緊張する場面の、難しいバントはなかなか無いと思います。
初打席で、しかも初球に決めた栗原はめちゃくちゃすごい!!
みんな、もっと栗原を評価してあげてほしい!!
結局、この大会、栗原は1打席だけ、いや1球だけだったわけですが、あまりにも価値ある1球だったと思います。
そしてこの後、甲斐のサヨナラ打に繋がるわけです。
結果的に、たった2球でサヨナラ勝ちしたわけです!日本の野球はすごいですね。今年の流行語の候補に、「栗原・甲斐の2球」というワードがあってもいいくらいです(笑)
13年前の北京五輪にリベンジ!準決勝で韓国に勝利(銀メダル以上確定)
ついにこの時がやってきた!
野球ファンなら誰もが忘れられないあの試合から13年。
くしくも、あの時と同じ準決勝での日韓戦!
G.G.佐藤の落球で負けた印象の強い試合だが、ドラゴンズファンにとっても特に辛い試合だった。「あの」岩瀬が韓国のイ・スンヨプに勝ち越しホームランを打たれて負けた試合でもある。
誰もが認める岩瀬!左バッターには絶対的な岩瀬が、しかもシーズン中には完全に抑えていたスンヨプ相手に・・・
誰もが驚いたであろう、あの瞬間。
13年前のリベンジに向け、この試合で特に活躍してくれたのがこの2人!
韓国打線を5回まで0封!先発・山本由伸投手
6回に点は取られたものの、大事な立ち上がりから韓国打線を封じ、試合を作ったピッチングは圧巻でした!
山本がしっかり試合を作ったことで、中継ぎ以降の投手も力を発揮してくれたと思います。韓国に一度も勝ち越させなかったのが大きかったですね。
それにしても、ホントに侍ジャパンのエース格にまで育ったなあ。という、すごいピッチングをみせてくれました!
韓国を撃破!山田哲人の勝ち越し二塁打3打点!(8回裏)
この瞬間!日本全国民が、思わず立ち上がって歓喜したはずです!
この大会、要所での活躍が目立った山田でしたが、やはりこの打席がハイライトだったと思います。見事、東京五輪MVPにも輝きました。
しかも、8回裏に勝ち越し打を打ってくれたのが嬉しいですね!13年前の北京五輪では、同じく8回にイ・スンヨプに勝ち越しツーランを打たれて負けていた。
くしくも、スコアまでが2vs2という同じ状況でした。
因縁というか、やっぱりオリンピックという舞台では、いろんなことが起きるんだなと、改めて驚かされますね。
森下・千賀・伊藤・岩崎・栗林投手の完封リレーでアメリカに勝利!金メダル獲得
アメリカとの2度目の対決。
決勝戦を2vs0で完封し、見事金メダル獲得しました!
選手が喜びあうこの瞬間を見たかったですよね!
手に汗握る展開の試合ばかりで、選手達はもちろん、応援している僕らもかなり疲れました!笑
でも、どっちに転ぶか分からない試合を全て勝利し、5連勝で頂点にまで立ったというのは、それだけ自力があったということです!
日替わりヒーローかつ、全員野球での優勝!金メダル!
これが侍ジャパンの強さです!結束力です!
特に投手陣の結束力は、この写真を見てもらえれば一目瞭然!
決勝という舞台でも、アメリカ相手に、森下、千賀、伊藤、岩崎、栗林の完封リレーで見事勝利してくれました。
もちろん、この日のマウンドには上がっていない全ての投手陣の支えがあってのことです。
自国開催というプレッシャーもあった中、金メダル以外は実質負けと同じという中、金メダルを勝ち取った24人の侍を、みんなで祝福しましょう!!
それでは、本日も読んでいただき、ありがとうございました。